メルボルン・VICのマーケット出店ガイド|申込方法・食品営業・自治体の手続き
出店先・申込方法・FoodTraderを、VIC州と自治体・主催者別に解説
最終更新:

公式資料の確認日:。募集状況・料金・手続きは変更されることがあります。
AUS LIFE QUICK GUIDE
30秒でわかる
最初に決める
商品と出店場所
会場住所から自治体を確認
食品出店
登録・届出+SOT
主催者や土地利用の許可は別
募集の違い
短期枠と常設枠
EOI提出だけでは出店確定しない
「メルボルンのマーケットで手作りの商品を販売したい」「日本食の屋台を出してみたい」。最初に整理したいのは、何を売るか、どこで作るか、どの会場で売るかです。食品と古着では必要な準備が違い、同じマーケットでも常設店と短期出店で申込窓口が分かれる場合があります。
この記事では、VIC州の食品出店手続きと自治体への確認方法を整理し、Queen Victoria Market、South Melbourne Market、Rose St. Artists’ Market、Camberwell Sunday Marketの申込先を紹介します。メルボルン都市圏のすべてがCity of Melbourneの管轄ではありません。実際の会場住所と活動内容で確認してください。
01
全国・VIC州・自治体・主催者を分けて確認する
| 範囲 | 主な確認事項 | 確認先 |
|---|---|---|
| 全国共通 | ABNの取得資格、ビザ条件、消費者法・商品安全、全国の食品基準 | ABR、Home Affairs、FSANZなど |
| VIC州 | 食品営業の制度、FoodTrader、活動別の食品規制 | FoodTrader、Safe Food Victoriaなど |
| 自治体 | 食品の登録・届出の審査、SOT、調理場所、土地利用 | 登録先と出店先のCouncil |
| 主催者 | 商品審査、出店日、料金、保険、設備、搬入・撤収 | 希望するマーケットの運営者 |
ABNは事業・enterpriseの実態などに基づく取得資格を確認するもので、マーケットの出店許可ではありません。ビザ保有者はVEVOと許可通知で自分の条件も確認します。「ABNが取れた」「主催者が受け付けた」という事情だけで、ビザ上も活動できるとは判断しないでください。[1][2]
FoodTraderの州内共通制度が扱うのは、Food Actに関係する登録・届出です。公共の場所で営業するための自治体の承認や、私有地の所有者・イベント主催者の許可まで一括で得られるわけではありません。[3][5]
02
食品出店はFoodTraderとSOTを順番に進める
VICの臨時・移動式食品営業では、FoodTraderを使って担当Councilに登録(registration)または届出(notification)の手続きを進めます。屋台、テント、食品車両などが対象です。古い資料にあるStreatraderはFoodTraderに置き換えられています。[3][20]
最初は、営業内容を申告して登録・届出を進める
申請には営業者の情報、Principal Premisesの住所、各屋台・車両の情報、食品の種類と調理方法、該当する場合はFood Safety Programなどを入力します。手続き中に食品営業の分類と登録担当Councilが示されるため、窓口を控えておきましょう。保存した下書きと、Councilへ提出済みの申請は違います。[4]
登録・届出が受理されてから、出店のSOTを申請する
Statement of Trade(SOT)は、どこで・いつ食品を販売するかを出店先のCouncilに知らせる手続きです。登録・届出が認められる前や審査中には、SOTの申請に進めません。新しいイベントや未申請の日程で出店するときも、必要なSOTを手配します。[5]
公式案内の提出期限は、営業開始日の少なくとも丸1日前(at least 1 full day prior)です。ただし、これは初回の登録や主催者審査まで前日で間に合うという意味ではありません。余裕を持って手続きし、自治体・主催者が求める事前提出の期限も確認してください。[5]
FoodTraderのSOT表示でPendingは審査中、CurrentはCouncilに受理された状態です。Currentになると証明書をダウンロードできます。申請ボタンを押しただけで完了とせず、状態・対象住所・日付と、別途必要な許可を確認しましょう。[5]
03
自宅調理・食品の分類・衛生管理を確認する
自宅で仕込む場合は、出店先だけでなく調理する場所も確認対象です。Business Victoriaは、家庭のキッチンでも安全な調理に適した設備が必要で、作る食品と販売先を自治体のEnvironmental Health Officer(EHO)に相談するよう案内しています。設備を買ったり改装したりする前に相談すると、やり直しを減らせます。[6]
FoodTraderは固定店舗の登録には使えません。家庭のキッチンなど固定の調理拠点に必要な手続きと、マーケットの臨時営業に必要な手続きを分けて、担当Councilに確認してください。「屋台の申請をしたので自宅でも自由に製造できる」とは考えないでください。[6][21]
食品営業の分類は、食品名だけでなく調理・保管・提供方法などのリスクで変わります。VICのClassと全国基準Standard 3.2.2AのCategoryは別の分類です。数字が同じでも同じ制度とは限りません。自分の活動に適用される分類、FSS、研修、記録・食品安全プログラムの要否を担当機関に確認します。[8][9]
全国基準Standard 3.2.2Aは、包装されていない、温度管理を要する、そのまま食べられる食品を扱う対象事業に、食品安全責任者(FSS)や食品取扱者の研修・技能知識などを求めています。対象区分によっては重要な衛生管理の実施を示す証拠も必要です。講座の受講と営業の登録・許可は別に進めます。[9]
肉・魚介・乳製品などの製造・販売には、活動によってSafe Food Victoriaなど別の規制機関が関係します。一方、肉を材料に使う飲食店まで一律に同じ免許になるわけではありません。製造、調理販売、小売、卸売の違いを伝えて、担当機関を確定してください。[7]
04
登録する自治体と、出店先の自治体を区別する
FoodTraderの登録担当Councilと、実際に出店する場所のCouncilは同じとは限りません。登録・届出の質問は登録担当Councilへ、会場での営業やSOTについては出店先Councilへ確認します。住所が違う場合、両方の窓口とやり取りする前提で準備しましょう。[4][5]
自治体ごとの確認例として、City of Port Phillipは同市内に保管拠点がある食品車両などの登録を案内しています。City of Caseyは、Councilの土地で営業する場合、FoodTraderのSOTに加えてstreet trading permitが必要になる場合があると案内しています。これは各自治体の説明であり、そのままVIC全域の許可条件として扱わないでください。[10][11]
- 会場の番地・郵便番号から管轄Councilを確認する。
- 食品を作る・保管する住所と、会場住所を分けて伝える。
- 食品担当EHOと、必要に応じてPlanning・Local Lawsなどの担当部署へ相談する。
- 主催者が取得する会場側の許可と、出店者自身が用意する書類を確認する。
- 手数料、必要書類、審査期間、更新、メニュー変更時の連絡先を聞く。
州内共通の登録制度があるからといって、歩道・公園・駐車場などで自由に営業できるわけではありません。会場の利用条件は、食品営業とは別の確認事項です。[3][5]
05
メルボルン周辺の出店候補と申込方法
以下は公式の応募窓口が確認できる出店候補です。現在の空き枠や採用を保証する一覧ではありません。EOI(Expression of Interest)は出店への関心や事業提案を提出する手続きで、提出だけでは出店確定になりません。
| マーケット | 募集の特徴 | 申込方法・注意点 |
|---|---|---|
| Queen Victoria Market | 商品・区画に応じた募集。常設ライセンス等のEOIとイベント募集を区別。 | Become a Traderから該当する募集へ。事業提案の審査があり、常設枠は面接に進む場合も。[12][13] |
| South Melbourne Market | 空き店舗・事業機会のEOI。短期のSO:ME Spaceは別枠。 | 公式のMarket Stalls / Business Opportunitiesから募集要項を確認。短期希望は同ページのSO:ME案内へ。[14] |
| The Rose St. Artists’ Market | 地元で手作りされたアート・デザイン商品。品質・独自性・商品構成を審査。 | Apply Nowから申請。承認メールを確認。輸入・卸仕入れ商品の転売枠として扱わない。[15][16] |
| Camberwell Sunday Market | 中古品または出店者自身が作った手工芸品。 | SellingページからBookingへ。一般出店案内では食品・飲料、新品の転売などは禁止。[17] |
Queen Victoria Market:希望する出店形式を先に選ぶ
常設のライセンス枠のEOIでは、事業提案などを提出し、商品構成や市場のニーズに沿って審査されます。選考に数か月かかる場合もあるため、週末だけ試したい人が常設枠を申し込む前に、短期・イベント出店の募集が自分の商品に合うか確認しましょう。ナイトマーケットなどは対象イベントの募集要項を別に確認します。[12][13]
South Melbourne Market:店舗とポップアップを混同しない
通常の店舗募集は、区画、場所、ライセンス期間、求める業種などがEOIごとに指定されます。短期出店を希望する場合はSO:ME Spaceの案内に進み、商品条件や期間を確認します。通常店舗で食品を売っていることを理由に、短期枠でも同じ調理・販売ができるとは判断しないでください。[14]
Rose St.とCamberwell:同じハンドメイドでも条件を確認する
Rose St.は審査で承認された商品を販売する仕組みで、新商品の追加にも事前の書面承認を求めています。Camberwellは中古品・本人制作の手工芸品が基本です。見学時に似た商品を見つけても、自分の商品が認められるかは応募時に確認してください。[16][17]
06
出店料・保険・キャンセル条件を確認する
料金は「メルボルンの相場」として一括にせず、会場・区画・日数・提供設備ごとに見積もります。2026年10月17日のRose St.公式応募案内では、1日89豪ドル(GST込み)、屋根とテーブルまたは展示用キューブが提供されると記載されています。これは同マーケットの掲載条件で、他会場の料金ではありません。予約時の金額・設備を再確認してください。[15]
- 出店料:GST、予約手数料、保証金、追加料金を含むか。
- 設備:テーブル、屋根、電源、水、冷蔵設備、廃棄物処理が含まれるか。
- 移動:搬入車両の条件、駐車料金、積み下ろし時間。
- 保険:Public Liability、必要に応じたProduct Liability、補償対象の商品・活動・場所・日付。
- 取消し:自己都合、荒天、主催者中止、日程変更それぞれの返金条件。
保険の必要額や提出書類は、希望する出店枠の要項を主催者に確認してください。主催者側に保険がある場合も、自分の商品による事故や自分の営業が補償対象かは別途確認します。保険加入が営業許可の代わりになるわけではありません。
Rose St.の規約では、悪天候による中止・早期終了と、会場が利用できない場合とで返金等の扱いが分かれています。「雨なら必ず返金」と考えず、申込時の規約を保存しましょう。この条件も他のマーケットには一般化できません。[16]
07
ハンドメイド・中古品も商品安全と返品対応が必要
食品以外なら無条件で売れる、というわけではありません。Consumer Affairs Victoriaはマーケット出店者向けに、強制安全基準、販売禁止、リコール、事故につながる危険性を確認するチェックリストを公開しています。中古品や手作り品も含めて、販売前に対象商品を確認します。[18]
特に子ども用品、おもちゃ、化粧品、電気製品などは商品ごとの確認が重要です。海外で購入できることや、他店が販売していることは、オーストラリアでの販売条件を満たす証拠にはなりません。判断できない商品は、関係機関に確認してから出品してください。[18]
事業・商取引として消費者に販売する場合、中古品にもAustralian Consumer Lawのconsumer guaranteesが適用されます。単発の個人売買とは扱いが異なる場合があるため、継続的な仕入れ・販売を単なる不用品処分と決めつけないでください。返品を一律に断る方針ではなく、商品の問題と買い手の気が変わった場合を分けて対応します。[19]
08
申込みから初出店までの準備手順
- 商品と営業の形を決める。 食品・雑貨・中古品、単発・継続、本人制作・仕入れを整理する。
- 候補の募集要項を読む。 販売可能商品、空き枠、必要書類、締切を確認する。採用前に大きな仕入れを確定しない。
- 担当機関へ相談する。 食品は製造・保管・販売の各場所と工程を伝え、登録先と必要な手続きを確認する。
- 登録・届出と主催者審査を進める。 並行できる準備もありますが、条件付き採用なら未提出書類と期限を控える。
- 食品はSOTを手配する。 登録・届出が受理された後に対象日・住所で申請し、状態と証明書を確認する。
- 費用・保険・設備を確定する。 現場の電源・水・搬入条件に合う準備をする。
- 必要な承認と書類をそろえて出店する。 審査中や不明点を残したまま販売を開始しない。
09
よくある質問
FoodTraderのアカウントを作れば出店できる?
アカウント作成だけでは完了しません。該当する登録・届出、出店に必要なSOT、主催者の承認、その他の許可を分けて確認してください。[3][4][5]
NSWで営業していればVICでもそのまま出店できる?
他州での登録だけでVICの手続きも完了したとは判断できません。VICでの臨時営業についてFoodTraderと担当機関へ相談し、州外の製造・保管拠点も含めて必要な手続きを確認してください。[3][4]
自宅で作ったお菓子なら簡単な届出だけでいい?
お菓子という名前だけでは判断できません。材料、調理方法、温度管理、包装、保存方法、調理場所によって必要な確認が変わります。自宅のEHOと出店手続きの担当先に相談してください。[6][8]
Camberwellで食品を売りたい場合は?
一般出店向けのSelling案内では食品・飲料は禁止です。FoodTraderの手続きが整っていても、その一般枠で食品を販売できることにはなりません。食品を認める別の会場・募集枠を探しましょう。[17]
食品の登録が不要な商品なら、ほかの確認も不要?
食品の手続きとは別に、主催者の販売条件、土地利用、商品安全、事業としての消費者対応などを確認します。商品が変われば追加の規制が関係することもあるため、自分の販売内容を具体的に伝えてください。[5][18][19]
全国共通の準備はオーストラリアのマーケット出店ガイド、NSWでの出店はシドニー・NSW編も確認してください。州をまたぐときは、移動先の制度を改めて確認しましょう。
出典・公式確認先
以下は2026年10月17日に確認した公式資料です。州の制度と各自治体・主催者の条件を区別して参照してください。料金・募集枠・規約は申込時の最新版を確認し、個別の承認は担当機関へ問い合わせてください。
- 全国:ABR — ABN entitlement
- 全国:Home Affairs — Check visa details and conditions
- VIC:FoodTrader — Food trucks and market stalls
- VIC:FoodTrader — Applying for a Registration or Notification
- VIC:FoodTrader — Statements of Trade
- VIC:Business Victoria — Start a food business
- VIC:Safe Food Victoria — Who should I be registered with?
- VIC:Safe Food Victoria — Classifications for food businesses
- 全国:FSANZ — Standard 3.2.2A
- 自治体:City of Port Phillip — Mobile and temporary food business
- 自治体:City of Casey — Register a temporary or mobile food business
- 主催者:Queen Victoria Market — Become a Trader
- 主催者:Queen Victoria Market — Application Process
- 主催者:South Melbourne Market — Market Stalls / Business Opportunities
- 主催者:The Rose St. Artists’ Market — Apply Now
- 主催者:The Rose St. Artists’ Market — Terms & Conditions
- 主催者:Camberwell Sunday Market — Selling at the Market
- VIC窓口・商品安全:Consumer Affairs Victoria — Product safety checklist for markets
- VIC窓口・全国消費者法:Consumer Affairs Victoria — Consumer guarantees
- VIC:FoodTrader — Getting started(Streatraderからの移行)
- VIC:FoodTrader — About FoodTrader

