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オーストラリアのマーケットに出店する方法|食品・ハンドメイド・中古品の準備ガイド

出店の流れ・費用・保険・ABNと、地域や主催者ごとのルールを解説

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オーストラリアのマーケット出店準備ガイド

公式資料の確認日:。個別の許可の要否は、商品・活動内容・製造場所・出店場所によって異なります。

AUS LIFE QUICK GUIDE

30秒でわかる

確認する範囲

4つに分ける

全国・州・自治体・主催者

販売開始前

必要な承認を取得

申請中・回答待ちを承認済みにしない

食品の出店

製造場所から確認

出店先の手続きも別に確認

「手作りのアクセサリーを売ってみたい」「古着を販売したい」「日本食の屋台を出したい」。

マーケットへの出店を考えたとき、最初に迷いやすいのが、何をどこへ申請すればよいのかということです。主催者への申込みだけで終わるのか、ABNや保険は必要なのか。食品なら、自宅で作ったものを販売できるのかも気になるでしょう。

準備を進めるときは、全国共通の制度、州・準州の決まり、Council(自治体)の手続き、主催者の出店条件を分けて確認することが大切です。この記事では、出店までの流れと、それぞれの段階で確認する相手を整理します。

1. 出店の条件は、4つに分けると分かりやすい

「オーストラリアでは、この許可が必要」と書かれていても、実際には特定の自治体やマーケットだけの条件かもしれません。

1. 出店の条件は、4つに分けると分かりやすい:確認事項
区分主な確認内容確認先の例
全国共通の制度・基準ABN、GST、消費者保護、全国的な食品基準ABR・ATO、ACCC、FSANZ
州・準州の決まり食品営業などの制度、商品・業種に応じた州の規制州・準州政府、食品規制機関
自治体の手続き対象区域での食品事業の届出・登録、自宅製造や場所の使用に関する確認該当するCouncil
主催者の条件取扱商品、審査、出店料、保険の証明、区画、搬入・撤収出店するマーケットの運営者

これは確認先を整理するための分類です。例えば食品には全国的な基準があり、その実施や営業手続きには州・準州と自治体が関わります。1つの項目が複数の区分にまたがることもあります。[1][6][8]

主催者から出店の承認を得ても、必要な行政手続きがすべて済んだことにはなりません。 ABNの取得も、食品営業の許可やビザ上の就労条件の代わりにはなりません。[1][2][5]

例えば、NSWとCity of Sydneyは分けて読む

NSW Food Authorityは、マーケットなどで食品を小売する事業について、事業と食品活動の情報をCouncilへ通知するよう案内しています。具体的な通知方法はCouncilによって異なります。これはNSWの案内です。[8]

一方、City of Sydneyの案内では、同市の管轄区域で新たに臨時食品出店をする人に登録を求め、イベントの少なくとも28日前までに申請するよう記載しています。この「28日前」はCity of Sydneyの案内であり、NSW全体やシドニー都市圏すべてに共通する期限ではありません。[9]

出店先を調べるときは、都市名だけでなく、会場の住所と担当Councilまで確認しましょう。

2. 最初に「何を、どこで、どう売るか」を決める

問い合わせの前に、商品の説明を短くまとめておくと、その後の確認が進めやすくなります。

「食品を売りたい」だけでは、常温の包装食品なのか、その場で調理する料理なのかが分かりません。「ハンドメイド」も、布小物と石けんでは確認する内容が異なります。

以下は、問い合わせの準備として本記事が提案する整理表です。

2. 最初に「何を、どこで、どう売るか」を決める:確認事項
商品の例書き出しておきたいこと
アクセサリー・布小物自作か仕入れ品か、材料、用途、商品写真
古着・中古品私物の整理か販売目的の仕入れか、品目、状態、販売頻度
焼き菓子・包装食品製造場所、原材料、包装、保存方法、冷蔵の要否
屋台料理・弁当など仕込み場所、調理・運搬・保管・提供までの流れ
石けんなど原料の購入元、輸入の有無、製法、商品説明

あわせて、出店したい地域、希望日、区画の広さ、電源や水が必要かも整理します。商品が決まる前に設備を買いそろえるより、まず出店条件を確認するほうが、買い直しを避けやすくなります。

3. マーケットの募集ページを読む

確認先:主催者

候補のマーケットを見つけたら、公式サイトで次の言葉を探してみましょう。

  • Become a stallholder:出店者募集
  • Apply for a stall:出店の申込み
  • Stallholder information:出店者向け案内
  • Terms and conditions:利用・出店規約

比較するときは、出店料だけでなく、自分の商品を販売できるか、希望日に募集があるか、審査があるかを確認します。

本記事では、申込み前に次の情報をメモしておくことをおすすめします。

3. マーケットの募集ページを読む:確認事項
確認項目確認しておきたい内容
商品自作品・仕入れ品・中古品・食品のうち、何が認められるか
出店方法単発出店が可能か、継続出店が前提か
申込資料写真、商品説明、登録情報、保険証明など何が必要か
区画・設備広さ、テント・机の貸出し、電源・水の有無
日程審査の時期、支払期限、搬入・撤収時間
キャンセル自分の都合で欠席する場合と、主催者が中止する場合の扱い

申込フォームを送った段階と、出店が確定した段階は区別しましょう。必要書類、支払い、承認の条件を確認し、確定の連絡を保存しておくと安心です。

可能なら、出店前に一度お客さんとして訪れるのもよい方法です。商品の価格帯、客層、日差し、風、搬入口からの距離など、募集ページだけでは分からない点を確認できます。これは出店準備の提案であり、共通の義務ではありません。

4. ABN・屋号・GST・ビザは、それぞれ確認する

確認する範囲:全国共通の制度。ただし、本人の活動や状況によって適用が異なります。

ABNは全出店者が無条件に取得する番号ではない

ABNは事業などを識別する番号です。取得には事業やその他のenterpriseを行っていることなどの資格が関係し、全員に必要なわけではありません。政府のAustralian Business Register(ABR)からの申請は無料です。[2]

私物を一度売る場合と、販売のために継続して商品を作ったり仕入れたりする場合は、同じとは限りません。政府の案内は、事業か趣味かを単一の要素で判断せず、利益を得る意図、活動の反復、計画性などを考慮すると説明しています。[3]

主催者がABNを求めている場合も、まず自分の活動と取得資格を確認します。

屋号と商標は別

個人が自分の姓名以外の名前で事業を行う場合などは、business nameの登録が必要です。屋号の登録と商標の保護は別なので、店名を決める際はASICの案内も確認しましょう。[12]

GSTのA$75,000は「利益」の基準ではない

通常の事業では、GST turnoverがA$75,000以上になる場合にGST登録が必要です。新規事業でも、最初の1年でこの基準に達すると見込む場合は登録対象になります。GST turnoverは所定の除外を反映した事業収入であり、利益ではありません。[4]

「売上から材料費を引いたらA$75,000未満だから対象外」とは判断できません。実際の判定方法と登録時期は、政府・ATOの案内で確認してください。

出店後に振り返れるよう、売上、仕入れ、出店料、決済手数料などを記録しておきましょう。

ビザの条件も別に確認する

オーストラリアで事業を行う外国人には、その活動を認めるビザが必要です。ABNを取得できたことだけで、ビザ上も活動が認められるとは判断できません。自分のビザに付いている条件を確認してください。[5]

5. 出店料と、そのほかの費用を分ける

確認先:主催者、設備の提供者、保険会社、必要な手続きを担当する機関

予算を考えるときは、出店料だけを見ると、当日に必要な費用を見落としやすくなります。以下は見積もりのための例で、すべての出店者に発生する費用ではありません。

5. 出店料と、そのほかの費用を分ける:確認事項
費用確認すること
出店料希望する商品分類・区画の料金、税込みか、追加手数料があるか
設備テント、机、重り、電源などの購入・貸出費用
商品材料、仕入れ、包装、ラベル
移動燃料、駐車場、運搬
手続き・保険自分に必要な登録・研修・補償の費用
販売時の費用決済手数料、消耗品、売れ残りや廃棄

何個売れば費用を回収できるか

以下は計算の仕方を示す架空の例です。市場の相場や利益を保証する数字ではありません。

  • 1個の販売価格:A$15
  • 1個売るたびに発生する材料・包装などの費用:A$6
  • 当日の出店料・交通費など:合計A$90

1個当たりに残る金額はA$9なので、A$90を回収するには10個の販売が必要です。25個売れた場合は、A$375 − A$150 − A$90 = A$135が残ります。

これはGST未登録の出店者を想定した簡略計算です。自分の作業時間、設備代、保険料の按分、税金などは含めていません。実際には、それらも含めて続けられる価格かを考えます。

6. 保険は「加入しているか」だけでなく、何をカバーするかを確認する

確認先:主催者と保険会社。法令上の要件が関係する場合は、その担当機関も確認します。

政府の出店ガイドでは、public liabilityやproduct liabilityなどの保険について確認するよう案内しています。主催者が保険を用意している場合も、その補償範囲を確認する必要があります。[1]

  • Public liability:出店活動に伴う第三者のけが・物損などについて確認する保険
  • Product liability:販売した商品が原因となる損害などについて確認する保険

具体的な補償、免責、対象外の商品・活動は契約によって異なります。実際に売る商品、出店場所、設営・撤収中の扱いも保険会社へ伝えましょう。

公式ページに説明の食い違いがある場合

Makers & Finders Marketの募集ページには、物販の料金にpublic liability insuranceを含むという記載と、出店者自身にA$10 millionの保険と有効な証明書を求める記載が併存しています。[10]

この情報だけで「別途保険は不要」「全員が必ず自己加入」と結論づけず、自分の出店区分では何が含まれ、どの保険証明が必要なのかを主催者に確認する必要があります。 本記事では、この点を未確認事項として扱います。回答を得て条件を満たすまでは、保険の準備が完了したと判断しないでください。

また、主催者のページにCouncilの要請と書かれていても、それだけを根拠に州全体や他の市場の条件として扱うことはできません。

7. 食品は「製造する場所」から確認する

確認する範囲:全国的な食品基準+州・準州の制度+担当自治体等の手続き+主催者の設備条件

FSANZは、マーケットなどの臨時出店でも、食品事業の規模や販売頻度にかかわらず、食品安全の要件を満たす必要があると説明しています。[6]

自宅で食品を製造する事業にも食品基準が関係し、担当する食品規制機関への通知や、施設の確認などが必要です。「少量」「家庭のキッチン」「週末だけ」という理由で、手続きを省略できるとは限りません。[7]

まずは、次の情報をまとめて担当機関に伝えましょう。

  1. 商品・メニューと原材料
  2. 仕込みや製造をする住所
  3. 調理、冷却、保管、運搬、販売までの方法
  4. 出店する会場と日程
  5. 使用する設備と、水・電源の確保方法

そのうえで、営業の登録・通知・許可、食品安全責任者や研修の要否、温度管理、手洗い設備、ラベルなど、自分の活動に適用される条件を確認します。[6][7][8]

製造場所と出店場所が別の自治体にある場合は、両方の場所を明示して相談すると、手続きの取りこぼしを防ぎやすくなります。

本記事は出店準備の入口です。食品の温度管理や表示については、商品の性質と提供方法まで含めた確認が必要です。

8. 食品以外も、商品の性質に合わせて確認する

ハンドメイド・中古品

確認する範囲:消費者保護・製品安全の制度、該当する州の規制、主催者の商品条件

自作や中古であることだけで、販売時の責任がなくなるわけではありません。事業としての販売と、事業ではない個人間の単発販売では、consumer guaranteesの適用が異なります。ACCCは、私的な単発販売にも所有権など一部の保証が適用されると説明しています。[11]

中古品を扱う場合は、状態だけでなくリコールや販売禁止、該当する安全基準にも注意が必要です。ACCCの中古品販売の案内には、確認するための公式リンクがあります。[13]

商品写真、仕入れ元、素材、状態、欠陥の有無などを整理しておくことも、説明や問い合わせ対応に役立ちます。

石けん・輸入食品など

確認する範囲:商品に応じた全国制度と、出店地域・主催者の条件

石けんは、原料の購入元、輸入、製法などによってAICISの登録の要否が変わります。「手作りだから登録不要」「石けんは全部登録が必要」と一括りにはできません。[14]

海外から食品を販売目的で輸入する場合は、DAFFが案内するバイオセキュリティ条件と輸入食品の安全基準を確認します。販売する食品について、BICONなどで該当条件を調べる必要があります。[15]

商品の種類を増やすときも、最初に確認した条件のままで扱えるかを見直しましょう。

9. 初出店までの準備チェック

次は、ここまでの確認を行動に移すためのチェックリストです。すべてが全国共通の法的義務という意味ではなく、自分の出店に必要なものを整理するために使ってください。

  • □ 商品、製造・仕入れ方法、販売方法を説明できる
  • □ 会場の住所と担当Councilが分かっている
  • □ 主催者が自分の商品を受け入れている
  • □ ABN・屋号・GST・ビザについて、自分に関係する条件を確認した
  • □ 必要な行政手続きと、その期限を確認した
  • □ 販売開始までに必要な申請・届出を済ませ、必要な許可・承認を取得した
  • □ 「申請中」「回答待ち」の事項を、承認済みや不要と扱っていない
  • □ 保険の必要性・金額・対象商品・補償範囲を確認した
  • □ 出店料以外の費用も含めて予算を組んだ
  • □ 出店の承認、必要書類、支払いの状態を確認した
  • □ 設備、搬入・撤収、天候・キャンセルの条件を確認した
  • □ 商品表示と、販売後の問い合わせへの対応を準備した

10. 分からないときは、質問を分けて問い合わせる

主催者には、取扱商品、空き枠、料金、保険証明、設備、搬入方法を確認します。

Councilや州の担当機関には、商品と活動内容、製造場所、会場の住所を伝えて、自分に必要な登録・通知・許可と期限を確認します。

保険会社には、実際の商品と活動を説明して補償範囲を確認します。主催者が求める証明書の条件も、あわせて伝えると話が進めやすくなります。

回答は、確認日・対象商品・対象会場と一緒に残しておきましょう。次の出店先でも同じ条件が使えるとは限らないためです。主催者の回答だけで行政上の要件を満たしたと判断せず、行政の要件は権限のある担当機関に確認します。

「ほかの出店者もやっている」「以前は注意されなかった」「ネットに不要と書いてあった」は、自分の活動について許可が不要である根拠にはなりません。免除がある場合も、その対象と条件が自分に当てはまることを公式案内と担当機関で確かめてください。

最初の一歩は、売るものを具体的に決め、出店候補を1つ選び、その場所に適用される条件を確認することです。全国・州・自治体・主催者を分けて調べれば、何を準備し、誰に聞けばよいかが見えてきます。

出典・公式確認先

以下は2026年10月17日に確認した一次資料です。料金、期限、募集条件は変更されることがあるため、申込み時にも対象の公式ページを確認してください。本文の準備方法・比較表・架空の計算例は、本記事による実務上の整理です。

  1. 【政府の総合案内】business.gov.au — Set up a market stall
  2. 【全国・ABN】business.gov.au — Register for an Australian Business Number
  3. 【全国・事業と趣味】business.gov.au — Difference between a business and a hobby
  4. 【全国・GST】business.gov.au — Register for goods and services tax
  5. 【全国・ビザ】business.gov.au — Start a business in Australia as a foreigner
  6. 【全国的な食品基準】FSANZ — Temporary food premises
  7. 【全国的な食品基準】FSANZ — Home-based food businesses
  8. 【NSW】NSW Food Authority — Markets and temporary events
  9. 【自治体・City of Sydney】Register a temporary food stall
  10. 【主催者・Makers & Finders Market】Stallholder information — 保険の説明に併記があるため本文で確認事項として扱っています。
  11. 【全国・消費者保護】ACCC — Consumer rights and guarantees
  12. 【全国・屋号】ASIC — Business names vs trademarks
  13. 【全国・製品安全】ACCC Product Safety — How to sell safe second-hand products online
  14. 【全国・化学品】AICIS — Soap making and importing
  15. 【全国・食品輸入】DAFF — Importing food into Australia