AUS LIFE

オーストラリアのタックスリターン完全ガイド

ワーホリ向け|MES・ATO app・経費まで分かりやすく解説

最終更新:

オーストラリアのタックスリターン

※この記事は一般的な情報をまとめたものです。 個人の状況によって税務上の扱いは変わるため、 判断に迷う場合はATOまたはRegistered Tax Agentへ確認してください。

AUS LIFE QUICK GUIDE

30秒でわかる

自分で申告

myTaxからできる

myGovとATOを連携してオンラインで申告

つまずきやすい

Medicare levy

対象者はMESの確認が重要

経費

自腹+仕事関連+記録

何でも経費になるわけではない

オーストラリアで働いたら、 毎年Tax Returnの時期に その年度の収入や控除を確認して申告します。

ワーホリの場合は特に、 Medicare levy exemption、 work-related expenses、 ファームで購入した服や道具などで 「これってどうするの?」となりやすいです。

この記事では、 初めて自分でTax Returnする人でも進められるように、 順番に説明していきます。

01

オーストラリアのTax Returnとは?

Tax Returnは、 そのFinancial Yearに得た収入や claimできるdeductionsなどをATOへ申告する手続きです。

オーストラリアのFinancial Yearは、 7月1日から翌年6月30日までです。

自分でTax Returnをする場合、 ATOでは原則として毎年10月31日が期限です。 10月31日が週末の場合は次のBusiness Dayになります。

02

ワーホリの税率はどうなる?

Working Holiday Makerには、 通常のAustralian residentとは異なる WHM tax ratesが適用される場合があります。

Working Holiday Maker tax rates 2025–26
比較項目税率
$0 – $45,00015%
$45,001 – $135,000$6,750 + 30%
$135,001 – $190,000$33,750 + 37%
$190,001以上$54,100 + 45%

03

Tax Returnの流れ

初めての場合は、 次の順番で進めると分かりやすいです。

STEP 1

myGovとATOを確認

ATO online servicesへアクセスできる状態にします。

STEP 2

Income Statementを確認

Employerからの収入情報がTax Readyになっているか確認します。

STEP 3

経費を整理

レシートやmyDeductionsに保存したwork-related expensesを確認します。

STEP 4

Medicare levy exemptionを確認

Medicareにeligibleでなかった期間がある人はMESが必要か確認します。

STEP 5

myTaxを開く

収入や控除などを順番に確認して入力します。

STEP 6

最終確認

Income、deductions、Medicareなどの内容を見直します。

STEP 7

Lodge

内容に問題がなければTax Returnを提出します。

04

Medicare levy exemptionとMES

ワーホリのTax Returnで 特につまずきやすいのがMedicare levyです。

Medicareにeligibleでなかった人は、 条件を満たせばMedicare levy exemptionを claimできる場合があります。

このとき重要になるのが Medicare Entitlement Statement、 略してMESです。

MES申請の基本的な流れ

STEP 1

Medicare eligibilityを確認

そのFinancial YearにMedicareへeligibleだった期間があるか確認します。

STEP 2

7月1日以降にMESを申請

前年度分のMedicare Entitlement Statementを申請します。

STEP 3

myGovからオンライン申請

対象者はmyGovから申請できます。オンラインが使えない場合はMS015 formもあります。

STEP 4

MESを受け取る

Medicareにeligibleでなかった期間がStatementに記載されます。

STEP 5

Tax Returnへ反映

対象期間をmyTaxのMedicare levy sectionで確認します。

05

ATO appのmyDeductionsを使うとかなり楽

Tax Returnのために、 1年間のレシートを紙で全部管理するのはかなり面倒です。

ATO appにはmyDeductionsという機能があり、 work-related expensesなどをその都度記録できます。

比較項目できること
レシート写真を保存
経費支出を記録
分類経費をカテゴリーごとに整理
Tax Time申告時の確認が楽になる

06

経費をclaimするときの基本ルール

Work-related expenseをclaimする場合、 ATOの基本ルールはかなりシンプルです。

AUS LIFE QUICK GUIDE

経費の3つの基本ルール

1

自分で払った

Employerにreimburseされていない

2

仕事に直接関係

Incomeを得るための支出

3

記録がある

Receiptなどで説明できる

07

よく聞く「$300ルール」と「$1,000」の違い

ここはかなり誤解されやすいところです。

比較項目意味
経費合計 $300以下通常のwritten evidenceが不要な場合あり。ただし計算根拠の記録は必要
道具1点 $300以下条件を満たせば購入年に全額控除できる場合あり
$1,000 standard deduction2025–26 Tax Returnには適用されない。現時点では法制化前

「$1,000までレシートなしで何でもclaimできる」 という意味ではありません。

08

ファームでclaimできる可能性がある経費

ファームで働いている人にとって、 特に気になるのが服・靴・安全用品です。

比較項目考え方
Steel-cap bootsProtective footwearとしてclaim候補
Gloves仕事上の保護目的ならclaim候補
Hi-visProtective clothingとしてclaim候補
Overalls / apron仕事上必要ならclaim候補
Safety glassesProtective equipmentとしてclaim候補
仕事用の日焼け対策Outdoor workとの関係など条件を確認

普通の服は注意

ファームでしか着ていないからといって、 普通のTシャツやジーンズが自動的に経費になるわけではありません。

比較項目扱い
普通のTシャツ通常の衣服なら原則claim不可
Jeans一般的な衣服なので原則claim不可
普通のスニーカーProtective footwearでなければ原則claim不可

09

ファーム道具・仕事道具はどうなる?

自分で購入して仕事に使うtools and equipmentも、 条件を満たせばclaimできる場合があります。

比較項目基本的な扱い
$300以下条件を満たせば、その年に全額控除できる場合あり
$300超通常はdecline in valueで複数年に分けてclaim

よくある「これはダメ」の例

比較項目理由
普通の家 → 職場の通勤通常はprivate expense
仕事中の普通のランチ通常はprivate expense
Employerが払った道具自分が負担していない
Employerに返金された経費reimbursedされている

10

自分でTax Returnする場合の進め方

収入がSalary and Wages中心で、 経費もシンプルなら、 myTaxから自分で申告する人も多いです。

1

Income StatementがTax Readyか確認

2

Bank interestなど他のincomeを確認

3

Work-related expensesを入力

4

Medicare levy sectionを確認

5

Bank detailsを確認

6

Estimateを確認してLodge

11

自分でやるのが不安ならTax Agentもあり

Tax Returnは必ず自分でやらないといけないわけではありません。

特に次のような場合は、 Registered Tax Agentへ相談する選択肢があります。

比較項目相談を考えたいケース
英語が不安日本語対応Tax Agentを検討
MESがよく分からない自分の条件を確認してもらう
経費が多い控除の扱いを確認
複数の仕事Incomeを整理
ABN / Uber / DeliveryBusiness incomeが絡む

よくある質問

Q. ワーホリでもTax Returnは必要ですか?

A. オーストラリアで収入がある場合はTax Returnが必要になることがあります。自分のlodgment obligationをATOで確認してください。

Q. Medicareカードがないなら自動で免除されますか?

A. いいえ。カードを持っていなくてもMedicareにeligibleだった可能性があります。Medicare levy exemptionをclaimする前にeligibilityとMESの要否を確認してください。

Q. MESは毎年必要ですか?

A. Medicareにeligibleでなかったことを理由にexemptionをclaimする場合、対象となるFinancial YearについてMESが必要になることがあります。

Q. $1,000までレシートなしで経費にできますか?

A. 2025–26 Tax Returnではそのルールは適用されません。提案されている$1,000 standard deductionは現時点では法制化前です。

Q. $300以下なら何でもclaimできますか?

A. いいえ。$300はrecord keepingや一部のdepreciating assetsに関係するルールです。そもそも仕事に直接関係するdeductible expenseである必要があります。

Q. ファームで使うジーンズは経費になりますか?

A. 一般的なジーンズなどのordinary clothingは、仕事でしか着なくても通常はclaimできません。Protective clothingかどうかが重要です。

Q. Steel-cap bootsはclaimできますか?

A. 仕事上のriskから守るために必要で、自分で費用を負担しreimburseされていないなどの条件を満たせばclaim対象になり得ます。

Q. ATO appは使った方がいいですか?

A. 経費がある人にはmyDeductionsが便利です。レシートやwork-related expensesをその都度記録しておくとTax Timeの整理が楽になります。

13

まとめ|MES・経費・記録の3つを押さえる

ワーホリのTax Returnで特につまずきやすいのは、 Medicare levy exemptionとwork-related expensesです。

まずはIncome Statementを確認し、 MESが必要か確認。 そのうえで経費を整理してmyTaxへ入力していけば、 シンプルな申告なら流れを理解しやすくなります。

AUS LIFE QUICK GUIDE

最後にこれだけ確認

Medicare

MESが必要?

Medicare eligibilityを確認

経費

仕事に直接関係?

自腹・仕事関連・記録

記録

証拠を残す

ATO app / myDeductionsも活用